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要注意!口内炎と間違いやすい病気

口内炎というのは誰でも経験するものですが、なかには口内炎と思い込んでいて実は違う病気であることがあります。

口内炎と思って軽く見ていた結果、実はそうではなく、長く放置してしまって困ったことになった・・という場合もあります。

そこで今回は、口内炎と間違いやすい病気についてご紹介していきます。

多くの人が経験する「アフタ性口内炎」とは

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口内炎と言っても実はいくつか種類があり、その中でもほとんどの人が経験するのはアフタ性口内炎というものです。

これは、赤く炎症を起こした中心部に丸く白い潰瘍を作るもので、例え小さくても食べ物でしみたり、少し触れるだけでも強い痛みを感じたりします。

アフタ性口内炎の場合、できたとしても通常は1週間、長くても2週間もあれば、自然治癒します。

口内炎と間違いやすい病気

口内炎とよく間違われやすい病気として、次のようなものがあります。

◆膿瘍のフィステル

これは、歯根の先端に膿が溜まった場合に、その膿が歯茎に排出口を作るものです。一見、見た目が口内炎と似ていることがあるために、患者さんの多くは口内炎だと思っていたりします。

フィステルの場合、その部分がニキビのように膨らんだり、それが潰れると凹んで治ったように見えたりしますが、自然に治ることはなく、通常は膨らんだり凹んだりということを繰り返します。

痛みは特に感じないことが多いですが、その部分を押すと鈍い痛みを感じることもあります。

治療としては、歯根の内部を消毒する根管治療、もしくは状態によっては膿の袋を外科的に取り出す治療、もしくは抜歯となることもあります。

◆口腔がん

口腔がんも口内炎と似たような見た目で現れることがあります。ですが、口腔がんの場合、日数が経っても小さくなることはなく、だんだんと大きくなっていく傾向があります。

症状に関しても、見た目の割には痛みをあまり感じないことが多いようです。
口腔がんの場合には、早急に口腔外科での治療を開始する必要になります。

2週間経っても治らなければ歯科受診を

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通常の心配がいらない口内炎ならば、2週間もすれば治ってきます。もし2週間を過ぎても軽快する傾向が見られない、という場合には、一度早めに歯科を受診しましょう。

フィステルにしても、口腔がんにしても、早めに対処するほど軽い段階で治療を開始でき、治療の成功率がより高まります。

ただし、これらはあまり強い痛みを感じないことも多いので、常日頃からお口の中の状況を鏡でチェックし、何か異変が起こっていないかをご自分の目でも確認しておくことが大事です。

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