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歯周病で命が縮まる?歯周病が起こすいろんな病気!

歯周病は虫歯とともにお口の二大疾患として知られていますが、近年ではもはやお口だけの問題にとどまらず、全身にも影響を与えていることがわかってきています。

これはつまり、歯周病を予防することで全身疾患を予防して健康な生活を送れることにもつながるということです。

今回は、歯周病が関係している病気にはどのようなものがあるのか、ご紹介していきます。

歯周病が関わっている全身の病気

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歯周病菌や、歯周病菌が作る炎症性物質は、歯茎が出血した際に血管の中に入り込み、全身にまわって行きます。また、消化管や呼吸器の方にも入って行きますので、次のような病気を引き起こす可能性があります。

◆心疾患(狭心症・心筋梗塞・心内膜炎)

歯周病の人は、特にそれが重度であるほど、健康な人と比べて心疾患のリスクが高まります。
歯周病菌が血管に入ることにより、動脈硬化を誘導する物質が出て血管内に沈着物ができ、それが剥がれて血栓となって血管が詰まりやすくなります。また、心内膜に感染を起こして心内膜炎を起こすこともあります。

◆脳梗塞

歯周病菌が血管内に入ることで血栓ができ、それが脳の血管を詰まらせると脳梗塞を起こす可能性があります。歯周病にかかっている人は、健康な人に比べて3倍近くも脳梗塞にかかりやすいという調査結果もあります。

◆糖尿病

歯周病と糖尿病には特に深い相互関係があり、いずれかの病気があるともう一方の病気を起こしやすく、また悪化させやすくなります。

◆誤嚥性肺炎

高齢者に特に多いもので、高齢者の死因の第一位を占めます。特に眠っている間に唾液を誤嚥してしまうことで歯周病菌が肺の方に入り、肺炎を起こしてしまいます。

◆早産・低体重児出産

妊娠中に歯周病菌、また歯周病菌が産生する炎症物質が血管に入り込み、胎盤より胎児に影響を及ぼして、早産や低体重児出産を起こすことがあると言われています。

◆消化器系の病気

歯周病菌が消化器官の方に行くことで、腹痛、下痢を起こしたり、胃潰瘍、胃がんの原因になったりすることがあると言われています。

◆アルツハイマー型認知症

歯周病菌が作り出す物質が血流に乗って脳に蓄積し、アルツハイマー型認知症を引き起こす可能性のあることがわかっています。

歯周病によって歯を失うということだけでも十分に嫌なことですが、歯周病菌がこのように多くの病気の原因となりうるとは驚きですね。しかも、これ以外にも次々と歯周病と関連があると考えられている病気が出てきています。

歯周病は適切なケアにより、予防もしくは進行を止めることが可能です。そのためには、とくに調子が悪いということがなくても、定期的に歯科でメンテナンスを受けるようにしましょう。

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