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親知らず抜歯では痛みや腫れが絶対に出るの?

親知らず抜歯をしなくちゃ、と思いながら、痛みや腫れが出るのが怖くて、なかなか歯医者に行けないという方も実は多いのではないでしょうか。親知らずの抜歯は一種の外科手術ですので、やはり少なからず不安に感じられる方が多いことでしょう。
ですが、全てのケースにおいて親知らず抜歯が強い痛みや腫れを起こすわけではありません。

    

親知らず抜歯で痛みや腫れが出やすいケース

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親知らず抜歯は多かれ少なかれ傷口ができる処置ではあるので、ほとんどの場合でやはりいくらかは痛みなどの症状は出ますが、次のようなケースでは特に痛みや腫れが強く起こりやすい傾向があります。

◆下の親知らず

下の親知らずは大きめで、硬い骨にがっちりと埋まっていることが多い、またきちんとまっすぐ生えていない場合も多い、といった理由から抜く際に組織にダメージが加わりやすい傾向があります。

◆歯が完全に生えていない場合

親知らずは横に倒れていたり、斜めに傾いていたりしていることも多く、完全に生え切らないケースが多くあります。このような場合、歯を分割したり、骨を削って抜いたりする必要があり、その分傷口が大きくなります。このような歯は特に下の親知らずに多くみられます。

◆歯根の形態的に抜きにくい場合

歯根が肥大している、歯根が複数あって大きく開いている、というような場合、そのまま抜けてこないため、歯を分割したり、骨を削ったりする必要性があり、組織に加わるダメージが大きくなります。

◆施術時間が長くかかってしまった場合

歯が抜きにくい、患者さんの口が開きづらい、などさまざまな理由により抜歯の施術時間が長くかかってしまうと、痛みや腫れが出やすくなる傾向があります。

◆歯茎に炎症を起こしていた場合

親知らず周囲の歯茎が元々炎症を起こしている場合に無理に抜歯を行うと、術中の痛みや術後の痛み、腫れが出やすくなります。そのため、強い炎症がある場合には、まず炎症を抑え、落ち着いた後に抜歯を行います。

◆麻酔の量が多かった場合

麻酔が効きにくい人の場合、どうしても麻酔の量が多くなってしまいます。麻酔は局所の血流を減らすため、抜歯後に傷口の治りが悪くなる「ドライソケット」を起こしやすくなり、強い痛みが続くことがあります。

親知らず抜歯でもほとんど症状が出ない場合もあります

多くの場合、親知らず抜歯で痛みや腫れを起こしやすいのは、下の親知らずです。とはいえ、下の親知らず抜歯でも、特にそれほど症状を出さない方もいます。このような場合は大抵簡単に抜ける親知らずの場合です。

一方、上の親知らずの場合、ほとんどの場合、歯根が1本しかなく、とても抜けやすい形をしていること、また、きちんと生え切っているケースが多いこと、埋まっている骨が海綿状でやわらかいことなどから、数秒で抜けてしまうことも少なくなく、また組織に与えるダメージも少ないので、多くの場合でそれほど痛みや腫れを出しません。

また、若いうちの方が、骨がやわらかいので抜きやすく、術後の症状が出にくい傾向があります。そのため、もし親知らず抜歯をする必要がある方は、なるべく早めに抜いておくほうがおすすめです。

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