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詰め物や被せ物の寿命

歯の詰め物や被せ物というのは人工物ですので、いずれ劣化し、やり直しをしなければならなくなる時がきます。ただし、その寿命というのはどの材質を使うかによっても変わってきます。

今回は、選ぶ材質によって詰め物や被せ物、差し歯の寿命というのがどのくらいのものなのか、ということについてご紹介します。

詰め物や被せ物、差し歯の寿命とは

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詰め物、被せ物、差し歯の寿命とは、どういうことを言うかというと、例えば、それそのものが劣化して破損してしまうこと、歯と人工物の間に虫歯ができてしまうことを言います。

保険でよく行われる銀歯、差し歯の場合、その寿命は大体5〜7年くらいが平均だと言われています。
もちろん、これはあくまで平均ですので、その人それぞれの食生活、噛む力、お口のケアの状態などによっても違いは出てきます。人によっては保険の材料でも稀にかなり長持ちすることはありますが、平均的には数年程度といったところです。

保険のものと自費のもの、寿命の違い

北海道大学予防歯科学教室のデータによると、被せ物の場合、保険の銀歯だと10年以内に約半分はやり直しになるという結果が出ています。
一方、自費のセラミッククラウンの場合、チューリッヒ大学のデータによれば、10年以内でやり直しになるケースはわずか6%ほどという結果が出ています。

このようなデータを見ても、一般的には、保険の銀歯よりも自費のセラミックで治療をしたほうが、長持ちするということが言えるでしょう。

やり直しのたびに歯はダメージを受ける

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高い自費のものを入れるよりも、保険のものを数年ごとにやり直した方が経済的だと思う人もいるかもしれません。ところが、人工物の寿命がきて人工物を取り替えるということは、単に人工物だけをやり直すということを意味しません。

人工物の寿命がきてやり直す場合の多くは、内部に虫歯ができてしまっています。つまり、人工物がだめになるたびに歯がそれだけダメージを受けてしまうということであり、やり直しをするたびに歯はだんだん悪くなってしまうということなのです。

そのため、材質を選ぶ時には、そのようなことも考えてじっくりと検討されることをおすすめします。

材質による体への影響

材質の違いは、単にその人工物の持ちや歯の健康状態に関係するだけでなく、体の健康にも関係してきます。

例えば、保険の銀歯で治療した場合、金属イオンが唾液中に徐々に溶け出し、金属アレルギーを起こす原因となったり、歯茎を黒くしてしまったりすることもあります。また、保険のレジン(プラスチック)を使用した場合、その周囲にプラーク(歯垢)が溜まりやすく、歯茎に歯周病を起こしやすくなります。

歯周病は全身の健康状態にも関わっていますので、やはり材質選びというのはそういった意味でも大事です。

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