歯を失うと、歯をおぎなう治療法が必要になります。例えば、歯を1本失ってしまった場合、ブリッジもしくはインプラントになるケースがほとんどですが、多くの人はどちらにするか、迷われるようです。
今回はブリッジとインプラントについて、両者のメリットとデメリットとともにそれぞれの特徴をご紹介します。
ぜひ治療法を選ぶ際の参考にしてみてください。
インプラントはもともと歯があった位置の骨に外科手術で人工歯根を埋め込み、その上に被せ物をして歯をおぎなう方法です。
◆天然の歯に近い噛み心地が得られる
インプラントの場合、噛んだ刺激が直接顎の骨に伝わるので、噛み心地が自然です。
◆周囲の歯に負担をかけない
インプラントは骨に直接埋め込むため、単独で入れることができます。それゆえ周囲の歯に負担をかけません。
◆歯磨きしやすい
インプラントは自分の歯の歯磨き方法と同様なので、ケアが簡単です。
◆骨が痩せにくい
インプラントは噛んだ力を骨にしっかりと伝えるため、顎の骨の吸収を防いでくれます。
◆治療費が高め
インプラントは保険がきかないので治療費が高めです。
◆手術が必要
インプラントは骨に人工歯根を埋め込む手術が必要で、全身疾患のある方や妊婦さんなどには行えないことがあります。
◆骨が少ないと難しい
インプラントを埋める骨が少ない場合には治療自体が不可能、もしくは骨を増やす手術が必要になることがあります。
◆治療期間が長い
インプラントを埋めて、骨と結合する期間を待たなければならないので、治療期間が３〜６ヶ月くらいかかります。
◆保険だとリーズナブル
保険のブリッジの場合、治療を安く済ませることができます。
◆手術は不要
ブリッジ治療では、手術は必要ありません。
◆治療期間が短め
ブリッジの場合、最短で２回の通院で入れることができます。
◆周囲の歯に負担をかける
ブリッジを入れるためには、失った歯の両隣の歯を大きく削る必要があります。また、両隣の歯に噛む力が分散されますので、それも大きな負担となります。
◆歯磨きがしにくい
ブリッジのつなぎの部分は形が複雑なので、きちんと磨こうとするとテクニックが必要です。
◆骨が痩せやすい
歯を失った部分の骨に刺激が伝わらないため、顎の骨が痩せてしまいやすくなります。
以上のように、両者は全く違う治療法です。どちらが絶対にいいということはなく、それぞれの方にあった治療法を選ぶことが大事です。
治療を選ぶ際には、それぞれの特徴を理解した上でご自分に合うものを選びましょう。