歯磨きを頑張っているのに、なぜか虫歯や歯周病になってしまう、という方はいらっしゃいませんか？実はそういう方はとても多くいらっしゃいます。そして、いくら歯磨きをしても虫歯や歯周病になってしまう人は、歯磨きが足りないなのだと思って歯磨きをやり過ぎてしまい、逆に歯や歯茎を傷めてしまうこともあります。
実は虫歯や歯周病にならないようにするためには、ただ歯磨きをするだけでは不十分なことが多いのです。今回は虫歯や歯周病を防ぐ効果的な方法についてご紹介します。
◆ちゃんと磨けていない
ほとんどの人は歯磨きをするのが習慣になっていますが、多くの場合、ただ歯ブラシをゴシゴシしている、という人が多いのが現状です。しかし、歯磨きはポイントを抑えた磨き方をしていないと、あまり効果がないだけではなく、逆に歯や歯茎に悪影響を及ぼすこともあります。
◆歯ブラシしか使っていない
実は歯ブラシだけの歯磨きは汚れを取り切るのに十分ではありません。調査報告によると、歯ブラシだけで磨いている場合、どんなにうまく磨いても全体の汚れの６０％ほどしか取り切れていない、という結果となっています。
◆食生活に問題がある
歯磨きをどんなにしっかりやっていたとしても、間食が多い、もしくはお口の細菌の餌となる糖分を多く摂るような生活をしていると、虫歯や歯周病のリスクは高くなります。
◆歯ぎしり、食いしばりをしている
歯ぎしりや食いしばりをしている人は、歯や歯の周囲組織に大きな負担がかかってしまうことで虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
◆口の中が乾き気味である
口呼吸をしている、あるいは全身疾患や服用中の薬の副作用などにより唾液が減って口の中が乾いている、という状態だと、唾液の自浄作用がうまく働かず、お口の細菌が増えやすい環境になります。
◆歯磨きの仕方
歯ブラシの使い方は正しく行う必要があるため、まずは歯科医院で歯磨き指導を受けてみましょう。また、歯ブラシだけでは歯の間の汚れなどを落とすことはできないため、歯間ブラシやデンタルフロスも併用することをお勧めします。
◆歯科で定期的クリーニングを受ける
ご家庭のケアだけでは、例えデンタルフロスなどの器具を併用しても、１００％汚れを落とすことは不可能です。数ヶ月ごとに歯科医院でプロのクリーニングを受けると、予防効果が高まります。
◆食生活上の注意
口の中に細菌の餌となる糖を長時間残さないようにしましょう。そのためには間食を極力控える、糖質を摂りすぎないといったことに気をつけると良いでしょう。また、夜寝る前に食べると、眠っている間に細菌が繁殖しやすいため、なるべく寝る前には食べないようにしましょう。
◆他の注意事項
食いしばる癖のある方は、意識してやめるようにしましょう。歯ぎしりは主にストレスが原因で起こっていると言われているため、なるべくストレスを解消する時間を持つこと、そしてどうしても治らない場合には歯科医院で歯ぎしりから歯を守るマウスピースを作ってもらい、夜間に装着することで、歯や歯周組織にかかる負担を軽減できます。
口呼吸のある方はできるだけ鼻呼吸にするよう心がけること、鼻炎などのある方はそちらの対処をすることも大事です。また、病気や薬の副作用で口の中が乾き気味な方は、なるべく糖分を含まない水分を摂って口を潤す、唾液腺のマッサージをするなど、なるべく口の中を乾かさないようにするというのも効果的です。