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大人特有の虫歯、あなたは大丈夫?

近年、フッ素塗布や定期検診などを受けるお子さんも増えてきたおかげか、子供の虫歯というのは昔に比べてだいぶ減ってきています。ですが、その一方で、大人にできる虫歯というのは増えてきていると言われています。虫歯というと、痛いとかしみるというような症状が出ると思われていますが、大人の虫歯の場合、必ずしもそのような症状を感じにくいこともあるので、さらに注意が必要です。

大人の虫歯と子供の虫歯の違い

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子供の虫歯というのは急性の虫歯が多く、大人の虫歯は慢性の虫歯が多いと言われています。急性の虫歯は進行が速く、痛みを感じやすいのに対し、慢性の虫歯は進行がゆっくりで痛みを感じにくいという傾向があります。

また、子供の虫歯は奥歯の溝や、歯と歯の間にできやすいのに対し、大人の虫歯は治療済みの歯や、歯周病による二次的な影響で虫歯ができやすくなるという性質があります。

    

大人の虫歯の特徴

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◆治療済みの歯に起こる虫歯

年齢を重ねるにつれ、治療済みの歯も多くなっていきます。皆さんも多かれ少なかれ、詰め物や被せ物が入っているのではないでしょうか。そして、これらの詰め物や被せ物というのは、一生ものではなく、特に保険治療のものは数年くらいしか持ちません。

どのくらい持つかというのは、お手入れの仕方やお口の状態によっても変わりますが、やはり寿命というのはどうしてもあります。そしてその寿命が来てしまうと、歯との間に隙間ができて、そこから虫歯ができてしまうのです。これは、二次う蝕と呼ばれます。ニ次う蝕は、詰め物や被せ物の内部で進行していくため、見た目でわかりづらく、また痛みも感じづらいので、自分で気がつく頃にはかなり奥まで進行していることも珍しくありません。

◆歯周病によるニ次的な影響で起こる虫歯

歯周病にかかると、歯茎が下がって元々骨や歯茎で覆われていた歯根が露出し始めます。歯根の表面には、歯冠(歯の頭の部分)にあるような硬いエナメル質の層がありませんので、歯垢がたまると酸に溶かされて虫歯ができやすくなります。

また、歯周病が進むにつれて歯と歯の間の歯茎との隙間があいてきますし、歯と歯の隣接面自体もあいてきます。そうすると食べ物がそこに詰まりやすくなり、歯ブラシや歯間ブラシなどを使っても食べかすが取りきれなくなっていきます。この食べかすが蓄積していくと、そこから虫歯になってしまうのです。

定期的な検診・クリーニングを受けましょう

以上のように、成人の方は、大人に特有な虫歯というものにも特に気を付けていく必要があります。ただし、症状が出づらく、目でも見えにくいため、ご自分で発見することはかなり難しいのが現実です。

虫歯で歯を失わないためにも、歯医者で定期的な検診とクリーニングを受けることが大事です。ぜひ、参考にしてみてください。

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