歯科コラム

痛くない親知らずは抜くべき?抜くのがおすすめのケースとは

50代以上の方なら、「親知らずが生えてきたら抜くべき」と教わった記憶がないでしょうか。確かにかつての歯医者のなかには、「親知らずはそのほかの歯に悪影響を及ぼすので、早めに抜いてしまいましょう」と患者さんに提案する人もいました。
しかし最近はその常識が少し変わってきています。
健康な歯を抜くことが体に与えるダメージを考えると、抜かずに経過をみたほうがよいことがあるのです。
ただもちろん、依然として親知らずは「よくない歯」であることは間違いありません。
親知らずを抜いたほうがいい場合と、抜かないほうがよいケースを新宿西口歯科が紹介します。

そもそも親知らずとは

そもそも親知らずとは
まずは親知らずの基礎知識をおさらいしておきます。
人の歯は親知らずを含めて上16本、下16本あります。親知らずは最も奥に生える歯で、正式名称は「第3臼歯」です。また「智歯(ちし)」と呼ぶこともあります。
そのほかの永久歯は15歳ごろまでに生えそろいますが、親知らずは20代で生えてくることもあります。親が気がつかないうちに生えてくるので、親知らずと呼ばれているのです。

親知らずの歯としての性質は、ほかの永久歯と変わりありません。ただ違うのは、生え方です。普通の永久歯は、上の歯は上から下へ、下の歯は下から上へ生えていきますが、親知らずは斜めに生えてくることがあるのです。横に生えることもあります。
また、すでに生えている永久歯を押しのけて生えようとする親知らずもあります。

さらに親知らずは、顎の最奥部に生えるので、生えてきても歯肉が覆いかぶさっていることがあります。そうなると歯ブラシが届かず、虫歯になりやすくなります。
また斜めに生えると深い溝ができてそこが虫歯菌や歯周病菌の巣になってしまうことがあります。

親知らずを抜いたほうがいい場合

抜いたほうがいい親知らずは、変則的な生え方をしているものです。そのような親知らずは咀嚼(そしゃく、噛むこと)に参加していないので、「なくても支障がない」からです。また、斜めに生えている親知らずは虫歯になるリスクが高くなるので「ないほうがよい歯」になります。

また、せっかくほかの永久歯がきれいに並んでいるのに、それを押しのけてくる親知らずも抜いたほうがいいでしょう。せっかくの歯並びが台無しになり審美性が落ちますし、歯と歯の間のすき間が大きくなれば、これも虫歯の原因になってしまいかねません。

親知らずが虫歯になっていたら、削って詰め物を詰める治療をするのではなく、抜いてしまったほうがいいかもしれません。言葉は悪いのですが「治す価値がない」と判断できるからです。歯周病におかされているときも抜いたほうがいいでしょう。

智歯周囲炎という親知らずの病気を発症しているときも、歯医者は抜歯することをすすめるでしょう。智歯周囲炎は親知らずの周囲の軟組織や顎の骨に支障が出る病気で、頬が大きくはれ上がることがあります。化膿して激しい痛みに襲われることもあります。
重症化すると、歯肉(歯茎)をメスで切開して膿を出したりする必要があります。
そうなる前に抜いてしまうほうがいいでしょう。

親知らずを抜かないほうがよいケース

親知らずを抜かないほうがよいケース
親知らずが「悪さ」をしていない場合、生えた状態で放置しておいたほうがいいかもしれません。悪さをしていない状態とは、真っすぐ生えてきて、他の歯を押していないときです。さらに虫歯や歯周病になっていないことも条件に加わります。

親知らずを残しておくと、将来通常の永久歯を抜歯することになったとき、親知らずを抜歯した空間に移植することができるのです。再利用できるのです。
また、親知らずの手前の奥歯が抜けてしまったときに、人工歯のブリッジの金具を親知らずに引っ掛けることもできます。

まだあります。
これも親知らずの手前の歯が抜けたときのことなのですが、矯正治療によって親知らずを手前に引っ張り、抜けた奥歯の位置まで移動させることができるのです。
このように親知らずを活用する方法はいくつかあるのです。

親知らずを抜くと小顔になる説は本当か

「親知らずを抜くと小顔になる」と、都市伝説のように言われていますが、あながち嘘ともいえないようです。
小顔になるとは、顎の骨が細くなることをいいます。歯を抜くと顎の骨に「骨吸収」という現象が起き、骨が細ることがあります。
骨は絶えず、古い骨の細胞が破壊され、新しい骨の細胞が生まれてくるサイクルを繰り返しているのです。しかし歯が抜けると顎の骨の再生サイクルが狂い、骨の細胞の破壊に、新しい骨の細胞の誕生が追いつかなくなるのです。
そのため、親知らずを抜くと顎の骨が減って小顔効果が期待できる、というのは間違っていないかもしれません。

しかし小顔になるために親知らずを抜いたり、普通の永久歯を抜いたりするようなことは考えないほうがいいでしょう。
というのも、歯を抜いて美容整形手術のような効果を得ようというのは、正しい考え方ではないからです。しかも、自分が望むような形で顎が細くなるとは限りません。つまり親知らずを抜いたからといって、自分が細くしたかった場所が細くなるとは限らないのです。最悪、自分が望まない場所の骨が細くなり、バランスが崩れてしまうかもしれません。

まとめ~とにかくじっくり歯医者の意見を聞こう

親知らずが生えてきたら、まずは歯科クリニックに行きましょう。レントゲンやCTの画像を取り、その親知らずがこれからどのように生えてくるのか予測してもらい、どのように対処したらいいのか意見を聞いたほうがいいでしょう。
親知らずを抜く治療は「手術」になるので、もし「抜くべき」親知らずだった場合、早めに歯医者にみせておけば治療の日程を調整することもできます。

業務拡大につき衛生士募集中

インプラント・矯正治療でお悩みの方 無料カウンセリング 受付中

インプラント・矯正治療でお悩みの方 無料カウンセリング 受付中

iGOシステム

Facebookページ

医療費控除

活動報告

歯科治療に、安心の分割払い! ※保険でもクレジットカードが使用できます

著書紹介

新宿西口歯科医院 院長
東京医科歯科大学
非常勤講師
松成 淳一

東京医科歯科大学
インプラント学講座
佐藤 大輔

購入はこちら

© Shinjuku-nishiguchi Dental Clinic All Rights Reserved.
PAGE
TOP