歯科コラム

インプラント治療の前に…“骨を増やす治療”で骨の量を調節!

インプラント治療は、自然歯を失った方に対する治療として、他の治療法に比べ自然歯に近い噛み心地を手に入れることができるため、とても有効な治療法といえます。歯医者さんで行うインプラントの治療方法は、失われた歯の部分に人工歯根であるインプラント体を埋め込み、上部に人工の歯を装着する治療を行います。そのため、インプラントを支えるための十分な顎の骨の厚みや量が必要になります。患者さんによっては、顎の骨の量や強度が足りずにインプラント治療ができないのでは、と不安になる方もいるかもしれません。しかし、骨の強度を増やす治療を行えばインプラント治療を受けられることもあります。今回は、インプラント治療の前に骨を増やす治療方法についてご紹介したいと思います。

インプラント治療の前に行う、骨移植による治療方法

インプラント治療の前に行う、骨移植による治療方法
インプラント治療で人工歯根を埋め込むのに必要な骨の量は、およそ6ミリの幅と10ミリの高さが必要になります。これよりも骨の量が少ないと、人工歯根を支える力がないので、せっかく埋め込んだインプラントが抜け落ちてしまいます。骨の量が少ない患者さんに対しては、何らかの歯科治療によって顎の骨の治療を行ってからでないと、インプラント治療は行えません。顎の骨の量を増やす方法には、骨移植を施す治療が一般的です。その中でも代表的な治療方法をご紹介します。
まず、「GBR法」という治療法です。GBR法とは骨誘導再生法と呼ばれる治療法で、インプラントを固定するための骨の量や高さが足りない部分に、患者さん自身の骨移植や人工骨を移植します。そして、移植した部分に「メンブレン」と呼ばれる骨の再生を促す特殊な膜を装着して、骨の量を増やしていきます。メンブレンを患部に覆ってから、半年ほどで骨が再生し、十分な骨量になってからインプラント治療を行います。費用は1カ所につき3万円~10万円くらいで、骨増殖手術の中でもっとも一般的な治療法の一つになっています。
次に、「サイナスリフト」という治療法です。上顎の歯槽骨上部には「サイナス」と呼ばれる大きな空洞があります。サイナスは上の歯を失うと、下方に拡大していく傾向があり、失った歯の周りの歯槽骨を吸収して歯槽骨がやせ細っていく原因にもなります。サイナスリストによる治療法では、空いた隙間に骨移植や骨補填剤を移植することで、上顎の空洞部分を持ち上げて、インプラントを埋入(まいにゅう)できるだけの骨の厚みを確保するための治療を行います。サイナスリフトの場合、骨の量が多少あるならば、インプラントを骨の造成を待たずに同時に埋入しながら進める場合もあります。ただし、骨の量があまりにも薄い場合には、骨の造成を待ってからインプラントを埋入します。費用は片側でだいたい5万円~35万円くらいで、骨の量が薄い場合には治療後半年ほどで骨の量が安定し、インプラント治療が可能になります。

骨移植以外の方法で歯槽骨の厚みを補う再生療法

骨移植以外の治療方法としては、CGF再生療法という、人の血液から再生治療を行う方法があります。CGF再生療法は、患者さん自身の血液を採血し、遠心分離機を使用して血液の中から傷や組織の再生治療に必要な血小板や再生因子をさらに濃縮し、血液凝固の役割を担うフィブリンを取り出します。この濃縮されたフィブリンは「フィブリンゲル」と呼ばれ、骨増殖したい場所に挿入したり、メンブレンとして骨の周りを覆うことで、骨の再生や治癒を促します。CGF再生利用法では、外科治療に伴う傷の治癒をはじめ、骨や歯肉の再生が促進されるため治癒期間が短縮できます。さらに、骨移植による治療法と比べると、アレルギーや感染症といった治療におけるリスクが軽減されるので、患者さんへの負担を減らし、より安全に骨の量を増やす治療が行える治療法といえます。治療費用はおよそ5000円~と、治療費も抑えられるのもこの治療法の特徴です。

そもそも、どうして人間の顎の骨は薄くなってしまうの?

そもそも、どうして人間の顎の骨は薄くなってしまうの?
インプラント治療で骨の量が不足してしまう方の特徴としては、以下の3つの理由が関係しています。

その1、抜けた歯をそのまま放置してしまっている
歯を抜けたまま放置していると、知らず知らずのうちに骨の量が減ってしまいます。本来歯のあった場所にかかっていた圧力がなくなることで、歯肉や顎にかかる力がなくなってしまうからです。特に、上の歯を失った場合には、上顎にある「上顎洞」というスペースが広がってしまう原因となるため、上あごの骨の量が減っていく大きな原因になります。

その2、合っていない入れ歯をそのまま使い続けている
合わない入れ歯を使用していると、噛み合わせのズレによって歯にかかる力が均等にならず、過剰な力がかかる歯や逆にまったく力がかからない歯が生まれるため、歯肉や顎の骨を弱くしてしまう原因になります。この状態を長く放置していると、骨がやせ細ってしまいます。

その3、歯周病を治療せず放置している
歯周病は歯茎の病気と思われがちですが、歯周病が進行していくと歯茎だけでなく歯を支える骨や周辺組織を破壊していきます。そのため、骨の量も歯周病の放置によって減少していってしまいます。

まずは歯医者さんに相談しよう

インプラント治療をするにはある程度の骨の強度がないとできませんが、骨の量が不足しているからといって治療がまったく行えないわけではありません。骨の量を増やすための治療を行えばインプラント治療で元の歯のように戻れるかもしれません。また、骨の量が不足する原因に挙げたような例に該当する人は、なるべく早く治療を始めることで、ご自身の骨の減少を防ぐこともできます。お悩みの方はまず、新宿西口歯科へ相談するのが良いでしょう。

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新宿西口歯科医院 院長
東京医科歯科大学
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