歯科コラム

スポーツ中の「歯の食いしばり」による歯への負担はどれくらい?

一流アスリートと呼ばれる選手たちの多くは歯にものすごく気を使っています。
イチロー選手は1日5回歯を磨いていると言われていますし、海外のスポーツ選手でも自分の国に専属の歯医者さんがいて治療をするためにその歯医者さんのところへ通っていたりするようです。なぜここまでアスリートは歯科に関心を持っているのでしょうか?それはスポーツの成績と歯の状態についての研究がものすごく進んできたからでしょう。新宿西口歯科がその理由をお話します。

スポーツをするときには歯に負担がかかっている

スポーツをするときには歯に負担がかかっている
スポーツをするアウリートは、一般人に比べ歯に負担が大きくかかっています。あるデータによると、一般人が噛んでいるときに歯にかかる負荷は90kg.fと言われていますがアスリートは大きく違います。種目によっても変わってきますが2倍~3倍ほど差が出てきています。例えば、重量挙げの選手は170kg.fで、テニス選手は約150kg.fです。約2倍程度の負担がかかっていることがわかります。他にもゴルフ選手は250kg.f、ボート選手とライフル選手は270kg.fと言われています。なぜ重量挙げのように一気にパワーを使って持ち上げるスポーツが170kg.fでライフルやボートの選手が270kg.fなのかちょっと不思議ですよね?これが歯にかかる負担について解明するポイントなのです。

身体の安定がポイント!

スポーツをするときになぜ歯に負担をかけるのかというと、歯を強く噛むことで身体が安定するからだと言われています。身体が安定することで結果的に力が入るということです。しかし、力が入るということよりも安定することの方が優先されてくるのでライフルやボートの選手の方が歯にかかる負荷が大きくなっているといえます。ライフル選手やボート選手は長時間同じ姿勢で競技を行います。さらに競技中は集中力も求められます。長時間同じ姿勢をキープするためには身体が安定することは必要不可欠です。
スポーツとは少し離れてしまいますが、高齢者で入れ歯を使用している人に入れ歯をつけている時と、外している時で身体の安定感を調べる実験を行いました、その結果、入れ歯をしている方が身体の揺れが少なくなるという結果が出ました。入れ歯で検証しましたが、歯がありかみ合っていると身体が安定するということがわかりました。

スポーツ選手は歯がもろくなりやすい

スポーツ選手は歯がもろくなりやすい
スポーツ選手は一般の人よりも歯にかかる負荷が大きいのはもちろんですが、それ以上に、歯がもろくなりやすいとも言われています。その原因がスポーツドリンクにあるようです。スポーツドリンクは運動時に身体から出て行く水分やアミノ酸などの成分を補給する意味合いで使用され、脱水症状を防止するという点で必要不可欠です。スポーツドリンクは酸性飲料で、長期間飲み続けると歯が溶けてしまいます。これを酸蝕症と言います。酸蝕症になると歯が溶けていき知覚過敏のように冷たい水にしみることがあります。このもろくなった状態の歯に強く食いしばるといった歯に負荷がかかることが加わると、歯は大きく傷ついてしまいます。なので、一般の人よりもスポーツ選手は歯に対して気をつかわなければいけません。
また、歯の中でも奥から2本目に生えている第一大臼歯と呼ばれる歯が抜けてしまうと噛む力が極端に落ちてしまいます。その結果、身体の安定性も落ちてしまいます。このようにならないためにも、スポーツ選手が歯を大切にしているのですね。
ところで、なぜ噛むと身体が安定するのかわかますか?それは、頭の位置が定まるからと言われています。しっかり噛む時というのは、歯の咬合面(食べ物を噛む面)が最大面積で接触している状態を言います。そして左右に顎をずらしてもカタカタしないところが最大咬合力で噛むことができるところです。すると、頭の位置も必然的に固定されます。また、頭の位置決めができて背筋も伸びるので腰の位置もまっすぐに安定します。そうすると身体がまっすぐになり安定するので力が身体全体に伝わりやすくなっているということになります。

歯に負担をかけすぎると…

歯に負担をかけすぎると、歯が削れてしまうだけでなく他にも大きな影響を与えてしまいます。食いしばりにより強く押される歯は少しずつ削れていき歯の長さが短くなってしまいます。その後、歯が短くなると噛み込みも深くなっていき、深く噛みこむと顎関節にまで影響を与えていきます。顎関節の中でも関節を動かす時に活躍する関越円板と呼ばれる軟骨が損傷し、関節痛を起こすようになります。
顎の骨は強く押されることに対抗しようと生体防御反応を起こして骨を強くしようとします。骨を強くするために新しく骨を添加していき太い顎の骨を作ろうとするのです。この時できる骨を骨隆起と呼び、舌の近くにボコッと新しい骨が出来てきます。骨隆起は生体防御の過程でできるものなので心配ないですが歯科医院へよく相談に来る人もいます。
歯に負荷をかけすぎるのは良くないということがわかってもらえましたか?
スポーツ選手は特に歯に負荷がかかるので気をつけるようにしましょう。

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